Feria del Caballo【馬祭り】

Hola! スペイン在住のフラメンコダンサーMAYUKAです。

2023年5月6日から5月13日の1週間、私の住むヘレス デ ラ フロンテーラの馬祭りが開催されたのでレポートします！！

Feria del Caballo　馬祭り

Feria del Caballo(フェリアデルカバジョ) 馬祭りは ヘレスで5月に行われる春のお祭りです。ヘレスはフラメンコ、シェリー酒そしてアンダルシア馬でも有名な街です。市内には王立馬術学校があり、普段から馬車が街中を走っています。そして馬祭りのフェリア(お祭り)会場は 馬とその騎手や綺麗に着飾った馬が引く馬車を見物する人たちが世界中から集まります。

フェリアの起源

その起源は1284年、アルフォンソ10世エルサビドのもとに畜産展覧会として行われていたお祭りです。飲み物を販売するカセタ(屋台)なども設置され、商人たちはそこで畜産物の取引などをしていました。やがて商人以外の一般の人にも開かれるようになります。
1903年から今のフェリア会場であるゴンサレス オントリア公園でフェリアが開催されるようになります。
ミゲル プリモ デ リベラはこのヘレスの畜産のフェスティバルを、当時アルバロドメックが開催していた春週間と共同開催するために、フェリア デ ヘレス(ヘレスのお祭り)からフェリア デル カバジョ(馬祭り)に変更し、馬週間を開催し始めました。そしてあらゆる商業と結び付け、畜産も含めてヘレスの目玉イベントとなりました。
そして時とともに、音楽やフラメンコの踊り、シェリー酒などが足されていって今のような形になりました。現在では隣接する敷地に簡易遊園地も設置され、子供たちの楽しみの一つにもなっています。遊園地の様子(2019年のもの)はこちら
参考資料 FuerteHoteles

開幕の点灯式

フェリアの幕開けは広い会場一帯に設置されたイルミネーションの点灯式です。5月6日土曜日の夜10時の点灯に合わせて多くの見物客が集まります。5分前から花火が打ち上げられます。何発も打ち上げられた最後に 一際多くの花火が夜空を彩り、そして一瞬の静寂の後、一斉にイルミネーションに灯りが付けられます。毎年同じ光景ですが、何度見ても気持ちが高揚します！お祭り気分を盛り上げてくれます。動画をアップしてあるので是非ご覧ください。
スペインと日本をつなぐ！Feria del caballo【馬祭り】開会イルミネーション

会場に行き交う馬、馬車

13時から19時半まではフェリア会場内を多くの馬と騎手、馬車が往来しています。馬車は代金(40€～60€)を支払えば誰でも乗車できます。市内の中心からフェリア会場まで馬車で訪れる人々も多数います。普段から馬車は市内を走っていますが、フェリアの時は特別に馬が着飾って格別な趣があります。
ヘレスはアンダルシア馬の飼育が盛んだそうで、市内には王立の馬術学校があり、2023年時点では、毎週木曜日に馬術ショーを観覧することもできます。馬がブレリアというフラメンコの音楽に合わせて踊ります。個人的に大好きでおすすめスポットです！
私のインスタグラムで紹介しています→王立アンダルシア馬術学校

フェリアとフラメンコ

フェリアにフラメンコは欠かせません。各カセタは それぞれ企業やバルのような商店、宗教団体などが運営しており、カセタの会員でないと入れない日などもありますが、ほとんどが自由に出入りできます。カセタの中では飲食でき、ビール、ワイン、シェリー酒などを味わっています。若者の間ではrebujitoというシェリー酒をホワイトレモネードで割ったカクテルも大人気です。

そして、運営側が依頼したフラメンコのショーを見ることができます。ショーのみならず、プロの歌い手とギタリストのバンドがセビジャーナスやブレリアといったフラメンコの曲を演奏し、それに合わせて皆が踊ります。セビジャーナスは日本の盆踊りのようなものと言われ、大抵の人が踊れるので、多くの人が思い思いに踊り楽しんでいます。ブレリアはヘレスが本場と言われる踊りで、こちらの小さい子供が踊ったり、時には見物に来ていた有名なフラメンコの踊り手さんも輪の中で踊ったりするので、見ているだけでも楽しいです。

フェリア、フラメンコの様子を動画アップしました！
スペインと日本をつなぐ！Feria del Caballo【馬祭り】馬とフラメンコ

フォトギャラリー

2023年フェリアの様子を撮影しました。フォトギャラリーをお楽しみください！