買い物目的別に お店めぐり

Hola！スペイン在住のフラメンコダンサーMAYUKAです。 

フラメンコを学びに本場スペインを訪れたからには、フラメンコ衣装、シューズ、踊りに必要な小物、全部現地で買い込んで帰国したいですよね。 

でも、旅行や短期留学の場合、 

-日程が限られていて買い物のための時間が少ない 

-初めての行く場所は よくわからなくて不安 

-あちこち見て回るのも疲れそう　とお困りの方も多いと思います。 

このブログではそんな方のために フラメンコの本場ヘレス デ ラ フロンテーラの中心街にあるフラメンコ衣装、用品のお店を、購入目的別に6店ご紹介します。

不安なく、効率良くお店を回って買い物をするための参考にしてください。

あなたの目的は？ 

 へレスのセントロのフラメンコ用品の店4選

[Tamara]　
時間がない！ シューズや衣装、小物まで全て一気に揃えたい 

[Tamara]  C/Santa Maria ,5

へレスのメインの大通り ラルゴ通りのはじまりにあるGallo Azul(バル)を見ながら右に伸びるサンタ マリア通りを進むとすぐにTamaraの看板が目に入ります。すぐ向かい側にはフラメンコショーのお店Tabanco El Pasaje があります。 

フラメンコ用品をはじめ、バレエやラテンなどのダンス用品、フェリア(春の馬祭り)用と男性用の衣装など幅広い商品ラインナップ。  

フラメンコ用ファルダ(スカート)は練習用から、舞台に使えそうなものもあり、ボディやシージョと組み合わせれば、本番のための衣装が調達できます。 

フラメンコシューズはプロ用、セミプロ用、プリンシパンテ(初心者)用と値段がお手頃のものも。デザインの素敵なシューズはBegoña Cerveraというメーカー。タコン(かかと部分)にペインティングがあるのも際立ちます

 舞台本番の時に髪を飾るペイネタ(櫛)、花飾り、ペンディエンテ(イヤリング・ピアス)などのアクセサリー小物の種類、色がとにかく豊富。予算が合えば、セットで購入したいところ。 

マントンはお手軽価格のものから値の張るものまでランクがあるので、見比べてみることをお勧めします。マントンのほか、アバニコ(ペリコンと言うと通じます）カスタネット、バストンの種類も多く、なんでも取り揃えているので、買い物に割ける時間が少なかったり、あちこち回るのが大変だったりする場合、全てを一気に揃えられるTamaraがおススメです。 

[Micaela Villa]  
デザインがおしゃれなべスティードを試したい

［Micaela Villa]  C/Honda,10

Tamaraからさらに通りを先に進み、オンダ通りにぶつかった三角地帯の角がMicaela Villaのエントラーダ(入り口)です。 

ここは ほとんどがフェリア用のべスティード(ワンピース衣装)のお店。 

しかし 

私が実際に見たところ、ファルダ部分が軽そうで舞台衣装用にアレンジできそうなものもいくつかありました。帰国後お直しできる当てのある人は候補に入れてもいいかも。　デザイン、生地もスペインならではの華やかなものばかりなので、購入するかどうかは別として、一見の価値ありです。

ただ、フラメンコシューズ、フラメンコ用アクセサリー小物などはないので、踊り用の品物を探している人には向きません。 

[Senovilla]   
フラメンコシューズ第一、とにかく靴が欲しい 

[Senovilla]  C/Franco,8

 先述のラルガ通りから少し坂を上がるように伸びているアルガルベ通りを行った先にあるプラテロス広場はバル(お酒、タパス料理の店) がいくつも並んでいます。そこからサンティアゴ地区方面に続くフランコ通りを入って行くと右手にSenovillaが見えてきます。 

Senovillaはフラメンコシューズ専門店 

とは言え、ブラジルから輸入しているというデザイナーズファルダも数多く取り揃えています。ニット生地ながら、練習用にちょっとおしゃれなスカートが欲しいという方には十分 満足してもらえる品揃えです。 

その他は、練習用の無地マントンや、高級な絹のボルデ(刺繍)のマントン(500€以上)がガラスケースにずらりとありました。 

フラメンコシューズは専門店だけあって、他店と比べると値段は若干高めですが、日本で購入することを考えたら、安いもの。せっかくへレスまで来たのだから、絶対に買って帰りましょう。 

と意気込んで出向いたものの、 

デザイン、サイズ、革の種類は 多すぎて決めかねるほど(;^_^A 

お店の公式HPによると、タコンの形状の種類は7種類、靴幅はAスタンダード、AA幅広、AAAさらに幅広、+PRはつま先部分が丸みを帯びた形状があるようです。事前にお店のHPをチェックして、自分の好みを確認していくと、現地で迷わないですみます。お店の人もタコンの形はどれがいい？などと尋ねてくるので、焦りらないためにもリサーチしていきましょう。 

私の個人的な意見ですが、Clasico(クラシコ)、Cubano(クバノ)のタコンが打ちやすく良い音色が出せる気がします。タコンにはギターに使うような木材を使用しているそうで響きがとても心地よいシューズです。 

デザインを自分好みにオーダーすることも可能ですが、仕上がりは2か月後。。。その後は日本への送料と関税がかかってしまいます。ただ、ストックが多いので その場で気に入ったものが見つかる可能性は大きいです。 

ひとつひとつ職人さんの手作りなので、同じサイズでも自分の足に合ったり合わなかったりする場合もあるので、とにかく根気強く試着して選ぶとよいでしょう。 

[Tienda de flamenco Fatima Canca] 
シューズのメーカー重視　バタ デ コーラが必要 

[Tienda de flamenco Fatima Canca]  C/Torneria,6 

 Senovillaからプラテオス広場に戻り、サント ドミンゴ教会方面に目を向けると、コストゥレーラ(洋裁をする人)の女性の看板があります。写真の人がFatima Canca。彼女が一人で切り盛りするこのお店は、看板の先の鉄の門を入っていった奥にあります。ローラ フローレスというへレスの有名なダンサー、カンタオーラの等身大パネルが飾ってあるのですぐにわかるでしょう。 

お店の向かい側の扉は一見したら、誰かのお家の玄関のようですが、中にはファルダやシージョ、Tシャツなどのフラメンコ用品が並んでいます。 

訪ねた時はローラ フローレス生誕100年の記念で、誕生日を祝うデコレーションがされていました！　へレスの街中にはローラフローレスの有名な銅像もあるくらいなので、ホントに偉大なへレスを代表するアーティスト、そして彼女を愛し続けている街へレスです。

 話の流れがちょっと横道にそれました。 

こちらで取り扱っているフラメンコシューズのメーカーは、Antonio Garcia、ArteFYL、Luna Flamenca、Gallardoの4つ。メーカー重視でサパトス(靴)を選びたい方はこちらのお店が重宝します。 

もう1点FatimaCancaの特色は バタ デ コーラを扱っているところです。素敵なバタの購入を考えている人は来店必須です。 

 しかも　バタ デ コーラの貸し出しもしています！ 

「遠い国から、スーツケースにバタを詰め込んで 踊りを習いにヘレスまで来るのは 大変でしょ！サイズも色々あるのよ」とFatima。「ほんと、その通りだよ」と思わず答えました。　Festivalの期間中、たくさんフラメンコのクラスがある中、バタ デ コーラのレッスンを受講したい方は こちらの利用も検討してみてはいかがでしょう。1週間65€、保証金100€(バタ返却時に返金) 

 セントロから少し離れたフラメンコ用品の店2選

[Milagros Barroso] 
自分だけの一着、オーダー衣装を作りたい 

[Milagros Barroso]  C/Ramón de Cala,12

 セントロのアレナル広場にサンタンデール銀行があります。その左側のカバジェロス通りを進み、クルスビエハ広場を過ぎるとローラフローレスの銅像が見えてきます。徒歩で8分くらい。ローラの目の前の鉄格子がかかっている扉がMilagros Barrosoの店舗。 

通常はだいたい閉まっていて、隣にある呼び鈴の下のボタンを押すか、電話してMilagroがいれば開けてもらえます。あるいは時間を決めて来店するスタイルだそうです。 でもFestival期間中は朝から毎日お店にいるということなので、大丈夫です！

Milagroはベテランのコストゥレーラ(縫子さん)。店内では既に出来上がっている彼女の衣装を購入できるほかに、オーダー衣装も注文できます。奥の作業場にはたくさんの生地がおいてあり、そこから布を選んで、好みのデザインを伝え、注文から2～3週間で出来上がるそうです。事前にWhatsAppsで注文、相談をすれば、Festivalの間にお直し、引き渡し可能です。費用は、デザイン、使用する生地により違ってきますが、だいたい300€前後とのこと。 

Festival期間に向けて、バタ デ コーラも製作中だそうで、期間中は店頭で購入できます。軽いお直しもOK。シューズ他のフラメンコ用品はありませんし、セントロから少し歩きますが、そう遠くはないので、時間に余裕のある方は、お店を覗いてみてください。 

[Expo Flamenco]
踊りだけじゃない、フラメンコ文化全般に触れたい 

[Expo Flamenco] C/Diego Fernández Herrera,s/n 

 アレナル広場からコレデラ通りを進み、アングスティア噴水広場を過ぎたところを左に折れて、ディエスメリトのボデガ前まで歩いていきましょう。バス停の目の前にExpo Flamencoがあります。私が歩いてみたところアレナル広場から8分ほどでした。 

店内は広い印象で奥にはイベントを開催するためのスペースに椅子が並んでいます。ギターやカンテのCDプロモーションや 、フラメンコとクラシックなど異文化交流のためのディベートなどを開催しています。 

こちらはフラメンコ用品店というよりは、フラメンコ文化の発展に寄与するコンセプトのもとにショップを展開しています。店内には フラメンコアーティストをモチーフにした写真や絵の作品、書籍、CD、Tシャツなどが置かれています。 

フラメンコシューズのメーカーはLuna Flamenca、ほとんどがプロ用です。在庫はいっぱいあるとのことなのでシューズを試しながら、フラメンコ文化のイベントにも興味のある方におすすめです。 

各店の営業時間と商品ラインナップを表にまとめました

フラメンコのお店に限らず、スペインの商店(スーパーマーケットや商業施設は除く)は 14時くらいから17時くらいまで閉まっていたり、土日あまり営業していなかったりします。しかし、festival de jerezで世界各国から多くのフラメンコ愛好家たちが来る期間、紹介した6店は時間を大幅に拡大して営業しているお店もあります。効率良くお店を回れるようにチェックしてください。 

2023年3月現在

各店の公式ホームページ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

[Tamara] https://www.tamaraflamenco.com 

[Micaela Villa] https://micaelavilla.com 

[Senovilla] https://www.calzadosenovilla.com/es/ 

[FatimaCanca] https://flamencofatimacanca.com 

[Milagro] https://www.facebook.com/MilagrosBarrosoFlamencoShop/ 

[ExpoFlamenco] https://tiendaexpoflamenco.com 

各店の商品ラインナップ

◎おススメ 〇取扱い有 △取扱い少数  ✕取扱い無 

充実した買い物のために 覚えておきたいこと

スペインにはそうそう簡単には来られません。満足できる買い物をして帰りたいですよね。そのために覚えておくと良いことを私なりにアドバイスします。 

― どのお店も 店頭に見当たらないものはストックを出してきてくれるので どんどん希望を伝えてみましょう。 

― お直しや取り寄せは きちんと希望日時をはっきり言いましょう。必要なら日本にも送ってもらえるか、費用はいくらか聞きましょう。諦めて帰るのはもったいないですよ。 

― 自分のサイズの数字や好みの色を事前にスペイン語で覚えていくとスムーズに買い物できます。あるいは簡単にメモをしていくのも安心して買い物できますね。 

― 大量に購入すると割引をしてくれる場合もあるので 交渉してみましょう。おまけをくれるかも知れません。 

― 営業時間はしっかりと把握しておきましょう。休憩時間の間に他の空いているお店を回る、食事を済ませておくなどして、効率よい買い物の計画を立ててください。 

まとめ

一生に一度とまでは言わずとも、なかなか来るのは難しいフラメンコの本場スペインで満足するお買い物するには 

― サイズ、デザインを含めて、自分の購入希望商品を事前に把握する 

― 各店舗の営業時間、特徴なども踏まえて、効率良くお店巡りをする 

このブログ参考にしてください。