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スペイン タパス料理をご紹介

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メニュー選びでもう迷わない! 

Hola!スペイン在住のフラメンコ―ダンサーMAYUKAです。

スペインのレストランやバル(居酒屋に似たもの)のメニューは文字を並べたものが多いです。写真付きのメニューに慣れている日本人は、見慣れぬ料理の名前を目の前に、メニュー選びに迷ってしまいます。

そこでこのブログでは アンダルシアのヘレス デ ラ フロンテーラ在住7年の私が 、スペインバルのタパス(小盛り)料理の定番をご紹介します。若干、私の好みによった選抜になっていますが、スペイン旅行の際には是非 参考にしてみてください!

スペインの食事事情 

軽く朝食

スペインの朝食はdesayuno(デサジューノ)といって、9:30~11:30に、café con leche(カフェコンレチェ)とTostada(トスタダ)を食べます。カフェオレとトーストですね。 潰したトマトとJamón Serrano(ハモンセラーノ)生ハムを乗せるのが定番です。他に、Mantequilla(マンテキージャ)とMermelada(メルメラーダ)バターとジャム、普通のハム、トマトとオリーブオイルだけなど お好みで選べます。雑穀入りパン、グルテン抜きパン、バケット、Mollete(モジェテ)丸いパンなど、パンの種類の多いお店もあります。セットで2.2€~4€、チョイス次第で値段が決まります。

ボリュームある昼食

   Carillada                                                      Choco frito

朝食は軽く済ませ、ランチAlmuerzo(アルムエルソ)にがっつり食べるのがスペイン風。14:00~16:00にレストランやバルは賑わいます。Menú del Día(メヌーデル ディア)は所謂セットメニュー。1ºplato(プリメロプラト), 2ºplato(セグンドプラト), postre(ポストレ)と飲み物のセットになっています。1ºplatoは一つ目のお皿、Ensalada(エンサラダ)サラダ、Sopa(ソパ)スープ、Arroz(アロス)ご飯ものなどから選び、2ºplatoは二つ目のお皿、Pezcado Frito(ペスカドフリート)魚のフライ、Carne en salsa(カルネ エン サルサ)肉の煮込みなど、4,5種類から選べます。Postreはデザートのこと、Tocino de cielo(トシーノデシエロ)プリンに似たもの、Helado(エラード)アイスクリーム、Fruta(フルータ)フルーツなどの選択肢があります。そしてグラスワインやビールが付いてきます。もちろんジュース、炭酸飲料、お水でも大丈夫。8.5€~11€。

楽しく夕食

夕食Cena(セナ)にレストランやバルに出かけて食事を楽しむ人たちもいますが、大体は軽く済ませて、バルでシェリー酒を一杯やりながら、友人、家族で語りあったりして過ごしています。夕飯時は21:00~23:00、夏はその時間でもまだ明るいのでテラス席で夕涼みしながら、冬は外用の暖炉が出ているので、やはりテラス席でおしゃべりしています。

お薦めタパス料理

昼食の’’セットメニュー’’ 好きに選べてお得なように思えます。 しかしちょっと待ってください! 一皿目、二皿目とも結構なボリュームがあります!日本でもたくさん食べても平気な人はいると思いますが、大抵の日本人には う~んと唸りたくなる量です。しかも、これでは1回の食事で2種類の料理しか味わえません。そこで、提案したいのが Tapas(タパス)小盛、小さいお皿で何種類か注文することです。小盛りでも1人~3人でつつくには十分な量のお店が大半です。1皿3.5€~4.5€と手ごろな価格(昔はさらに安かったのですが!)。夕飯時のお酒のおつまみにもちょうど良いですよ。

では、お薦めのタパス料理をご紹介します!

Ensaladilla(エンサラディージャ)

だいたいメニューの最初に来るのがEnsaladilla ポテトサラダです。お店によってスタイルが違います。ポテトを崩しているものがほとんどですが、ジャガイモの形を少し残しているお店もあります。また、Ensaladilla de Pulpo(エンサラディージャ デ プルポ)とあったら、それはPulpo(タコ)入りのポテトサラダです。どこでもあるわけではないのですが、もし見かけたら、トライしていただきたい一品です。

Patatas Aliñadas(パタタアリニャダ)&Huevas Aliñadas(ウェバアリニャダ) 

  

Patatasはジャガイモ、Huevasは卵です。たらこに似ていますが、こちらではメルルーサという魚の卵が主流です。Aliñadaはマリネ風の和え物のことで、玉ねぎ、パセリ、オリーブオイル、お酢、塩で味付けしてあります。写真のようにPatatasの上にMelvaというツナのようなものが乗ることもあります。アンダルシア・ヘレスではSやDは発音しない傾向にあるので、表記とは異なり、発音は”パパアリニャ” ”ウェバアリニャ”となったりします。Zanaoria(サナオリア)人参のアリニャダを出すお店もありオレガノが足されていたりします。どれも家庭でも食卓に並ぶことの多いスペイン定番料理です。

Ajo(アホ)

必ずどのバルにでもあるというわけではないのですが、アンダルシアの料理の代表格といっていいのがAjoです。直訳するとニンニクという意味ですが、ニンニクまるごとということではありません。玉ねぎ、ピーマン、ニンニクを多めの分量良く炒めて、トマト煮とPan de Campo(パンデカンポ)という少し硬めのパンを入れ、Caldo(カルド)ブイヨンで煮込んでできた料理です。ニンニクの辛みとパンの甘味でなんとも言えない絶妙な美味しさです。メニューの中に見かけたときは注文してみてください。

Pimiento asado(ピミエントアサド)

 

Pimientoはピーマンのことです。スペインのピーマンは大きく、オリーブ油で炒めたり、素揚げすると甘味が引き出され、とてもおいしいです。Pimiento Asadoはそんなピーマンの甘味を味わえるスペイン定番のタパス料理です。赤いピーマンだけのことも多いです。

Menudo(メヌード) / Callos(カジョ)

 

ひとことで言えば、ホルモンの煮込みです。ガルバンソ、白いんげん豆、豚ホルモン、ジャガイモ、人参、チョリソ、モルシージャ(豚の血の腸詰)などが入っています。見た目の赤さほどは辛くありません。Menudoという言い方はスペインの南部で使われていて、MardidなどではCalloと言います。同じ料理でも、場所によって呼び名が違うことが他の料理でも度々あります。

Carillada(カリジャダ)

Carilladaは豚の下あごの肉です。En salsa(エンサルサ)はワイン煮、Con tomate(コントマテ)はトマト味。ほぼ必ず、フライドポテトがついてきます。ソースまでもジューシーなので、付け合わせで出てくるパンを浸して 綺麗に食べ切ってしまえます。Carillada ibérica(カリジャダイベリカ)と書いてあったら、イベリコ豚のお肉なので、さらに味わい深いこと間違いなしですよ。

Choco Frito(チョコフリート)

チョコといってもチョコレートではありません。Chocoはイカのことです。ちなみにチョコレートはチョコラーテ。日本のようにチョコと略さないので、チョコが欲しいとスペイン人に伝えたら、100%、イカが欲しいのねと理解されます。Fritoはフライのことで、イカに限らず、魚のフライのタパスは何でも美味しいです。私の個人的な好みを言うと、Puntillita(プンティジータ)ホタルイカ、Acedia(アセディア)カレイの小さいもの のfritoが美味しいと思います。ただ、フライはタパスにしてくれないお店もあるので 良くメニューで確認してください。

デザート Tocino de cielo(トシーノデシエロ)

タパス料理ではありませんが、Postre(ポストレ)デザートの私のお薦めを一つご紹介します。Tocino de Cieloは卵黄と砂糖と水で固めたもので、カラメルが付いていて、プリンのような感覚のお菓子です。プリンよりは硬めな食感。プリンと同じようにNata(ナタ)生クリームが添えられてきます。食事を堪能したあとは、スペインのデザートも満喫できます!

まとめ

    

      

バルやレストランによっては、同じ料理でRación(大盛り) MedioRación(中盛り) Tapas(小盛り)と選べるようになっていたりします。注文するときに Una tapa por favor(ウナ タパ ポルファボール) ”タパでお願いします”と言いましょう。食べ切れない量を持ってこられても困りますからね。気に入ったらもう一皿同じタパス料理を頼んでも構いません。でもせっかくなので色んな種類を試してみてくださいね

あとは来店時間を気にしてください。営業時間とCocina(コシーナ) キッチンが開く時間が別な場合があります。Cocinaは、昼は大体13:30から、夜は20:30からが多いです。早めにいっても店内でお料理を待たされることもあるので要注意です。

今回ご紹介しきれませんでしたが、他にも美味しいものがたくさんあります。また、折をみて他の料理、デザート、お酒など紹介していきますね。

なお、フラメンコスタジオ エル ソニケテのYouTubeチャンネルやInstagramでスペイン料理の情報をアップしていますので、良かったらページ下のアイコンから入って楽しんでみてください。

筆者 Mayuka (相田繭佳) フラメンコ スタジオ エル ソニケテ代表。フラメンコ歴35年。1996年よりフラメンコ教室を開設。東京都日野市で教室と貸しスタジオを経営しつつ、2015年からスペイン、ヘレス デ ラ フロンテーラに住み、日本とスペインを往復しています。 フラメンコやスペインについて知りたいことのある方はお気軽にご質問ください。

 

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